カラダもココロも甘く激しく溺愛してくる絶対的支配者様〜正しい恋の忘れ方〜
「…砂雪?」
「誰これ」
「生徒会の子じゃなかった?」
「あー、でもなんでここに?」
本郷先輩の目の前まで来た時、一人の女子が「ねぇあなた教室間違ってるよ?」って口調に小さい笑いを含んだ声で、私の腕を掴んだ。
その手を迷うことなく振り解いて、振り上げた手でそのまま本郷先輩の頬を叩いた。
バシッ…て乾いた音がして、目と頬にかかった髪を振り払った本郷先輩が目を細めて私を見ている。
一瞬にして静まり返った教室の中で、誰かが殺人事件でも目撃したかのような悲鳴を上げた。
廊下で騒いでいた女子達も、教室の中で傍観していた男子も、本郷先輩を囲んで色めき立っていた子達も、ザワザワと騒ぎ始めて、私は最初に腕を掴んできた女子に取り押さえられた。
「ちょっと…!あんた何やってんの!?」
「先生!誰か先生呼んできて!」
「こいつヤバイよ」
私を本郷先輩から引き離そうと、腕や体を引っ張られて痛かったけれど、負けるわけにいかない。
この人を絶対に許さない。
「離して!関係ないでしょ!」
「あんた自分が何やったか分かってんの!?」
「うるさい離せ!!!」
「ねぇマジで頭おかしいよ!」
本郷先輩が立ち上がって、私の体を押さえつける女子の手に触れた。
「え…カナデくん?」
「離してあげて」
「だめだよ!だってこの子…」
「いいから。お願い、離してあげて」
女子がスッと手を離した。
私の体や腕を引っ張っていた女子達も私から離れて、廊下で騒いでいた女子達も静かになった。
「誰これ」
「生徒会の子じゃなかった?」
「あー、でもなんでここに?」
本郷先輩の目の前まで来た時、一人の女子が「ねぇあなた教室間違ってるよ?」って口調に小さい笑いを含んだ声で、私の腕を掴んだ。
その手を迷うことなく振り解いて、振り上げた手でそのまま本郷先輩の頬を叩いた。
バシッ…て乾いた音がして、目と頬にかかった髪を振り払った本郷先輩が目を細めて私を見ている。
一瞬にして静まり返った教室の中で、誰かが殺人事件でも目撃したかのような悲鳴を上げた。
廊下で騒いでいた女子達も、教室の中で傍観していた男子も、本郷先輩を囲んで色めき立っていた子達も、ザワザワと騒ぎ始めて、私は最初に腕を掴んできた女子に取り押さえられた。
「ちょっと…!あんた何やってんの!?」
「先生!誰か先生呼んできて!」
「こいつヤバイよ」
私を本郷先輩から引き離そうと、腕や体を引っ張られて痛かったけれど、負けるわけにいかない。
この人を絶対に許さない。
「離して!関係ないでしょ!」
「あんた自分が何やったか分かってんの!?」
「うるさい離せ!!!」
「ねぇマジで頭おかしいよ!」
本郷先輩が立ち上がって、私の体を押さえつける女子の手に触れた。
「え…カナデくん?」
「離してあげて」
「だめだよ!だってこの子…」
「いいから。お願い、離してあげて」
女子がスッと手を離した。
私の体や腕を引っ張っていた女子達も私から離れて、廊下で騒いでいた女子達も静かになった。