カラダもココロも甘く激しく溺愛してくる絶対的支配者様〜正しい恋の忘れ方〜
「サユちゃんと本郷先輩は付き合うの?」
「えっ!?なんで!?」
飲みかけていた紅茶を吹き出しそうになりながらモネを見た。
冗談を言ってる気配は無くて、至って真剣な眼差しだ。
「だって本郷先輩はサユちゃんのヒーローでしょ。それに悠太はもう居ないんだしサユちゃんだって先輩を好きになるには十分な理由があるじゃん」
「そんなすぐに切り替えられないよ。悠太のこと軽い気持ちで好きだったわけじゃないもん」
「それは分かってるけど時間の問題でしょ。素敵だもん。本郷先輩」
「モネもやっぱそう思うの?」
「ん?」
「本郷先輩のこと素敵だって。ほら、中学の時から先輩の噂凄かったじゃん?生徒会の時だって…まずは女子達を巻くのが仕事って感じでさ」
わざとらしく溜め息をつきながら紅茶を飲む私に、モネは「全然」って言った。
「え?」
「人としては素敵な人なんだろうなって思うけど。サユちゃんを助けてくれたしね。でも異性としては別になんとも思わないよ」
「そうなの?そう言えばモネって好きな人とか…」
「サユちゃん」
モネがベッドから出て、私の隣に座った。
オレンジ色のギンガムチェックのパジャマがよく似合っている。
「モネ?どうしたの?」
「ごめんね。近づいたら風邪移しちゃうよね」
「それは気にしてないけど」
「優しいね。あのねサユちゃん、悠太が居なくなって、クラスの中ではサユちゃんを独り占めできるのはモネだって…そう思ったモネは悪い子だよね…」
「モネ…それって…」
「サユちゃん、ちゃんと聞いてね?熱は下がったから。頭がふわふわしてて変なこと言い出したとか思わないで、ちゃんと聞いて?」
「うん
「サユちゃん、好きだよ」
「なに言ってんの、知ってるよ。私だってモネのこと大好きだもん」
「ちがうっ…!違うの…サユちゃん…お願い、もう私に好きって言わないで。本気にしちゃうから…」
モネが私の両腕を掴んで、顔を伏せて泣いている。
モネの言葉の意味を何度も何度も考えた。
答えは分かりきっていた。
その言葉に返事をしたらモネを傷つけることも。
「えっ!?なんで!?」
飲みかけていた紅茶を吹き出しそうになりながらモネを見た。
冗談を言ってる気配は無くて、至って真剣な眼差しだ。
「だって本郷先輩はサユちゃんのヒーローでしょ。それに悠太はもう居ないんだしサユちゃんだって先輩を好きになるには十分な理由があるじゃん」
「そんなすぐに切り替えられないよ。悠太のこと軽い気持ちで好きだったわけじゃないもん」
「それは分かってるけど時間の問題でしょ。素敵だもん。本郷先輩」
「モネもやっぱそう思うの?」
「ん?」
「本郷先輩のこと素敵だって。ほら、中学の時から先輩の噂凄かったじゃん?生徒会の時だって…まずは女子達を巻くのが仕事って感じでさ」
わざとらしく溜め息をつきながら紅茶を飲む私に、モネは「全然」って言った。
「え?」
「人としては素敵な人なんだろうなって思うけど。サユちゃんを助けてくれたしね。でも異性としては別になんとも思わないよ」
「そうなの?そう言えばモネって好きな人とか…」
「サユちゃん」
モネがベッドから出て、私の隣に座った。
オレンジ色のギンガムチェックのパジャマがよく似合っている。
「モネ?どうしたの?」
「ごめんね。近づいたら風邪移しちゃうよね」
「それは気にしてないけど」
「優しいね。あのねサユちゃん、悠太が居なくなって、クラスの中ではサユちゃんを独り占めできるのはモネだって…そう思ったモネは悪い子だよね…」
「モネ…それって…」
「サユちゃん、ちゃんと聞いてね?熱は下がったから。頭がふわふわしてて変なこと言い出したとか思わないで、ちゃんと聞いて?」
「うん
「サユちゃん、好きだよ」
「なに言ってんの、知ってるよ。私だってモネのこと大好きだもん」
「ちがうっ…!違うの…サユちゃん…お願い、もう私に好きって言わないで。本気にしちゃうから…」
モネが私の両腕を掴んで、顔を伏せて泣いている。
モネの言葉の意味を何度も何度も考えた。
答えは分かりきっていた。
その言葉に返事をしたらモネを傷つけることも。