カラダもココロも甘く激しく溺愛してくる絶対的支配者様〜正しい恋の忘れ方〜
本郷先輩が生徒会に入った次の年、生徒会員の希望者が殺到した。

先輩の事例は特例だったけど、将来への期待と闘争心、向上心を養うことを目的に、一年生からの就任が全校生徒に認められた。

私がめでたく入学資格を手に入れた春。
本郷先輩は三年生になって、生徒会長に就任した。

もちろん、私も本郷先輩の噂は知っていたけれど、彼がどういう人なのか、どんな伝説を残したのかまでは知らなかった。

この学園を受験すると親友のモネに話した時は誰よりも応援してくれて、「モネも絶対に一緒に行く!」って言ってくれて二人で死ぬ気で頑張ったのに、生徒会に入りたいって相談した時は、ものすごく反対された。

「サユちゃん、絶対にやめたほうがいいよ。本郷 カナデとずっと一緒に居たらサユちゃんが女の子達に嫌がらせされちゃうかもしれないし、そんなことになったらモネ、悲しいよ」

「でも私、中学でも生徒会入ってたし。性に合ってるんだよね。私、本郷先輩…だっけ?あんまりよく分かんないし、別に興味も無いし。それに悠太が居るしね」
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