バレンタインと恋の魔法
その顔は見せられないくらい涙でぐちゃぐちゃで、真っ赤だったと思う。
「…俺は、朝比奈さんにとってどういう存在?」
瀬名くんは私の頰を両手でそっと包み込むと、見たことがないくらい今までで一番優しく微笑んだ。
「…瀬名くんは、特別な人。誰にも取られたくない。好きなの…」
言い終わると同時に、ぎゅっと力強く抱きしめられた。
瀬名くんの清潔な柔軟剤の香りでいっぱいになる。
「俺もだよ。朝比奈さんが一番特別で、誰よりも好きな女の子だよ」
そっと体を離した瀬名くんが、照れくさそうにへへっと笑った。
そして箱からマカロンを一つ取ると、私の口元に「ん」と差し出してきた。
「一緒に食べよ」
「…うん」
眩しく笑う瀬名くんから食べさせてもらったマカロンは、今までで一番甘くて美味しかった。
◆
マカロンのお菓子言葉…特別な人
「…俺は、朝比奈さんにとってどういう存在?」
瀬名くんは私の頰を両手でそっと包み込むと、見たことがないくらい今までで一番優しく微笑んだ。
「…瀬名くんは、特別な人。誰にも取られたくない。好きなの…」
言い終わると同時に、ぎゅっと力強く抱きしめられた。
瀬名くんの清潔な柔軟剤の香りでいっぱいになる。
「俺もだよ。朝比奈さんが一番特別で、誰よりも好きな女の子だよ」
そっと体を離した瀬名くんが、照れくさそうにへへっと笑った。
そして箱からマカロンを一つ取ると、私の口元に「ん」と差し出してきた。
「一緒に食べよ」
「…うん」
眩しく笑う瀬名くんから食べさせてもらったマカロンは、今までで一番甘くて美味しかった。
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マカロンのお菓子言葉…特別な人