バレンタインと恋の魔法
「金平糖のお菓子言葉は“永遠の愛”」



ティッシュに包まれていたのは、小さなダイヤがついた指輪だった。



「言うなら絶対に今日って決めてたんだ。初めて麗と出会った日、麗と恋人になれた大切な日だから。麗、この先もずっと隣にいてほしい。麗を絶対に幸せにするって誓うから、俺と、結婚してください」



止まったはずの涙がまたぶり返してきて、宙翔の顔も指輪もちゃんと見たいのに全部がぼやけてしまう。



恋はまるで魔法のようだ。


嬉しくなったり、悲しくなったり、幸せだったり、苦しかったり。


好きな人のたった一言で魔法のように気持ちが変化する。



「私も、ずっと隣にいたい」



恋は気づいたら落ちていたり、一歩を踏み出す勇気を持てなかったり、特別な人の特別な人になれたり、なれなかったり、もっと近づきたいと欲張りになったり。


知らない自分に気づける。それが恋の不思議な力。



宙翔がそっと顔を寄せてきて、ふとあの日のことを思い出す。


あの日、夕方の学校の靴箱で初めて宙翔と想いが通じ合ってキスをした日。


あの日の眩しい夕日を思い出しながら、甘い感触に目を閉じた。





金平糖のお菓子言葉…永遠の愛
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