【完】先生が意地悪で甘すぎる!〜激甘注意報発令中〜
「お待たせ」
「・・・魚住先生」

少し遅れてやってきた先生。

卒業生の担任だった彼もここ最近はとても忙しそうだった。卒業式が終わった今、その表情はいくらか和らいでいる。

先生はきっちり締めていたネクタイを緩めて、シャツのボタンを1つ外す。その仕草が色っぽくて、私はつい目線を逸らす。

「改めて、卒業おめでとう」
「ありがとうございます」

そう言って、ゆっくりと頭を下げる。

離れていた間、寂しさを紛らわすようにほとんどの時間を勉強に費やしていた私。
結果S大に合格して両親もすごく喜んでいたから、先生には感謝しないといけない。

「それから、合格おめでとう」

先生は「杏奈なら絶対合格出来ると思ってたよ」と告げる。彼はそれを言うためにわざわざ化学準備室に来させたのだろうか。
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