あなたに出会って世界が変わる
夏鈴は目を覚ました。
白い天井が広がる。
(えっ、ここどこ？)

夏鈴は起きようとするが、体中が痛くて起き上がれない。

「夏鈴、目が覚めたか。大丈夫か？痛いところないか？」
「夏鈴ちゃん、大丈夫？」

陸斗と康平は夏鈴に声をかける。

「ここはどこ？」

「病院だよ。夏鈴ちゃんが家で倒れてて、救急車で運ばれたんだ。」
康平は説明する。

「すみません。ご迷惑おかけしました。」

「そんなことはいいよ。痛みはどう？」

「あっ少しあります。でも大丈夫です。」

「痛みがあるなら、言わなきゃだめだよ。目が覚めたこと、看護師さんに声かけてくるわ。」
康平はそう言って、部屋を出ていった。

「どこが痛む？」
陸斗は心配そうに聞く。

「体中が痛いです。」

「痛いよな。ごめんな。守ってやれなくて。」

「そんなことありません。何度も陸斗に電話しようと思いました。でも、、、、でも、、、出来ませんでした。こんな私を見られたくなかった。」

夏鈴はぽろぽろと涙を流す。

「こんな私ってなんだよ。どんな夏鈴も俺にとっては魅力的だよ。だから、1人で抱えるな。俺がそばにいて今度こそ守るから。」

陸斗はそう言って夏鈴の涙をぬぐう。

先生と看護師がやってきて、鎮痛剤を追加してもらった。
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