あなたに出会って世界が変わる
「すみませんでした。ご馳走様でした。お疲れ様でした。」

夏鈴がそれだけ伝えると歩き出した。

「待って。夏鈴ちゃん、困ったこと、怖いことがあれば必ず連絡して。お腹すいたとか些細なことでもいいから。呼んでくれたら必ず行く。
それに俺に対しては他の男より恐怖心が少ないように感じる。もちろん由衣ちゃんにでもいいけど、男の俺の方が都合がいい場合もあるだろ。だから遠慮なく連絡して。」

夏鈴は陸斗の言葉に嬉しく思ったが、呼ぶことなんて絶対ないのにと思った。虐待されてる姿なんて見られたくないから、、、、、。


夏鈴が家族に対して、恐怖心があることは明確となった。本当はそんな家に帰したくないが、じゃあうち来るかと言って来るわけがない。
俺に対して恐怖心は少ないだろうが全くないってわけじゃないだろう。陸斗は心配で、なにかあれば連絡するようにだけ伝えた。
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