あなたに出会って世界が変わる
ローサン
出勤してきた夏鈴を見て、みんな驚いた。
夏鈴はずっと震えており、目は真っ赤だった。
小さな声で遅くなってすみませんと言った。

店長は夏鈴に近づき、大丈夫、大丈夫と言った。
夏鈴は男性の声がするだけで、怯え、泣き出した。店長が何度声をかけても、夏鈴の震えはとまらない。

夏鈴もどうしたら震えが止まるのかわからず、怖くなり、ハーハーと呼吸が乱れてきた。

｢夏鈴ちゃん！！
大丈夫だから。俺は絶対怖がらせない。何回も言ってるだろ。だから信じて。俺の声に合わせて、呼吸しよ。そしたら絶対楽になる。一緒にいくよスーハースーハー。背中さするね。タイミング合わせるよー。スーハースーハー、、、、｣

陸斗の声かけで少しずつ呼吸が整ってきた。
陸斗も今日の夏鈴の姿には動揺した。男の俺が話しかけたら、余計怖がらせるかもと思って、初めは店長に任せた。だが、ほっておけなかった。俺が助けてやりたいと思った。
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