無自覚な彼女はヴァンパイア様の溺愛に気づかない
「美鈴さんに申し訳ないんだが。」


ん?なんかこっちに飛び火が来そうな勢いがする。


「生徒会寮をつかうのはどうだ?」

生徒会寮?というと?


「え、ってことは俺たちも住まなきゃいけないんですか?」

「それは好きなようにして大丈夫だよ。あぁ、生徒会寮はね生徒会が昔使っていた部屋なんだけどね。数年前に建て替え工事で廃止になったんだよ。いやぁ、ちょうど今年終わってよかったよかった。」

「いや、よくねぇよ」

麗央様はあからさまに嫌な顔をしている。

そりゃあ見知らぬ女と半同棲暮らし嫌で仕方がないだろう
自分も実際突然の展開に頭から湯気が出てきそう。


いや、というか自分生徒会に入ってないししかも一年だけど大丈夫かな?

見つかったりしたら…。

「生徒会寮は裏口から入れるから見つかんなきゃいいよ。今は廃止ってことになってるし」

隠ぺいについては徹底的にやるらしい。
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