秘密の恋をしませんか⁈ ロミオとジュリエットの恋*ハッピーエンドになります
ホテル内のブティックまで、足を運んでくれたのだろうと思うと、感動する。
だが、それは樹梨の大きな勘違いなのだが、今は知らなくていいことだった。
サイズピッタリの下着とドレスに着替えて、驚く。
警察官ともなると、目視でサイズもわかるのだと感心するのだ。
さすがエリート。
彼も、着ていたスーツに着替えて、髪を整えてメガネをかける。
だが、またメガネを外して私に近寄ると、口付けてきた。
「ドレス姿も綺麗で、誰にも見せたくないと思ってしまいます」
ドレスの襟に沿って、耳をかける先端の先で肌をなぞる仕草は、艶めかしく、先ほどまでの時間を思い出させる。
そして、彼がつけたキスマークをドレスの上からフレームの角で押していく。
「消えるまでには連絡します。これを見て、私との夜を思い出していてください」
「はい、連絡、お待ちしてます」
先ほど、交換した連絡先だが、私からはかけることは許されないだろうと思っていた。
「電話には出れませんが、あなたから、なんでもいいのでメールをください。メールも返せませんけど、気が向いたらで構いません」
そう言って、またメガネをかける露美緒さんに、私は、抱きついた。
「毎日、送ります。返事がなくても、気にしません」