1分で怖い話 part1
☆☆☆

私は偽アカウントがすべて削除されたのを見てホッとため息を吐き出した。
最近悪質なものが増えてきたから困っていたところだったのだ。

「アイちゃん、アカウント消えた?」
「うん、もう大丈夫」

私は心配そうな顔をしているマネージャーに笑顔で答える。
どんなときでも笑顔で。

謙虚に優しく。

それが私のモットーであり、それがあるからこそ、ここまでやってくることができたと思っている。

「よかった。今日は午後からオフだから、羽を伸ばすといいわよ」
「やったぁ! ありがとう」

忙しくてネイルにもエステにも行けていない。
午後からのオフはなにをしようかな……。

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