私が一番あなたの傍に…
「最後に新婦様からのお手紙です。新婦様、お願い致します」

私は席を立ち、マイクの前に移動した。
そして事前に準備した手紙を出し、読み始めた。

「皆様、本日は私達の結婚式にお集まり頂きましてありがとうございます。この場をお借りして、育ててくれた両親へ手紙を読むことをお許しください。
お父さん、お母さんへ。今日こうして愁さんのお嫁さんになれたのは、お父さんとお母さんが今日まで大事に育ててくれたからです。本当にありがとうございます。
高校卒業と同時に大学に進学するために上京するのを許してくれてありがとう。本当は親元を離れて暮らすなんて心配で。ずっと傍に居て欲しかったかもしれないけど、私のやりたいことに賛同してくれて嬉しかったです。
お陰で私は楽しい大学生活を送ることができました。そして無事に看護師になり、今は看護師としてお仕事をすることができています。それもこれも両親が進学させてくれたから、今があると思っています。
そして素敵な男性に出会うことができました。私は今、とっても幸せです。お父さんとお母さんみたいな素敵な夫婦になれるよう、日々を大事に二人で協力して頑張っていこうと思います。
お父さん、お母さん、今までありがとう。そして今日という日を無事に迎えられたのも、皆様のお陰です。本当にありがとうございました。これからも私達夫婦をどうぞ温かく見守ってください。本日はお越し下さり、ありがとうございました」

なんとか噛まずに最後まで読めた。
でも途中で泣きそうになったので、危うかった。
読み終えて安心したのも束の間、両親の方へ目を向けると、二人共涙を流していた。
これまで娘を立派な一人前になるまで育ててきた親からしたら、娘からこんな手紙をもらったら、泣かずにはいられない。
私もこの先、愁との間に子供を授かり、自分の子供が大人になって結婚する時に、そう言ってもらえるような親になれるように頑張ろうと、涙を流している両親を見てそう思った。
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