私が一番あなたの傍に…

7章:決着と未来…

愁に話した途端、心が一気に軽くなった。
あとは蒼空に返事をするのみだ。もちろん答えは、最初から決まっている。
蒼空には感謝している。バイトを紹介してもらったこともそうだが、私が一番辛かった時期に出会い、その時に助けてもらった。
私があの時、もう完全に愁との繋がりを断ち切っていたら、蒼空の手を取っていたに違いない。
これは絶対に愁には内緒だけど。結局、私が選んだ相手は愁だった。
やっぱり私は、愁が好きなんだと実感させられた。

だから、蒼空を選んでいたかもしれないことは否定できないが、愁を好きな気持ちはそれ以上に大きかった。
その事実が揺らぐことはない。これから先もずっと…。

いつ返事をさせてくれる隙を与えてくれるか分からないが、今は愁が分かってくれていると思うと、気持ちに余裕が持てるようになった。
私の答えは焦らされても変わらないのは確かだ。蒼空の思惑に乗せられるもんですか。

そう強く意気込んでアルバイトに臨む。
そう強く決心した途端、そんな時に限って忙しくて。
でも逆に忙しいお陰で、余計なことを考えずに済んだ。
まだ返事ができていないという罪悪感は残っているが、アルバイトで疲れた心と身体を癒すために、早く愁に会いたい気持ちが勝った。
完全に蒼空の存在など忘れて、早くバイトが終わらないかなと願った。
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