私の可愛い(?)執事くん
.
2日目は一日中土砂降りで宿題をしたり、
ボードゲームをしたり流しそうめんをした。
「いつのまにこんなおもちゃ買ってたの?司」
説明書を見ながら、スライダーをセットする。
「2週間くらい前に。経費で買いました」
「経費になるの?」
「お嬢様の思い出のために買うものは全て経費です」
「ちょっと何言ってるかわかんない」
そうめんだけじゃつまらないからとトマトやお漬物
かまぼこが流れてくる。
(司/司さんが1番楽しそう)
3日目昨日の雨が嘘のように晴れたから再び海へ。
泳ぐ前に少しマットで日向ぼっこ。
「結構泳げるようになりましたね」
「でもまだ5mくらいだよ」
「動きはまだ鈍いですけどバタ足からここまで。
すごいです」
「ありがとう、陽のおかげだよ」
泳ごうと起き上がると司がいない。
「そういえば司は?」
「忘れ物したみたいで別荘に戻ると。
まぁすぐ戻ってきますよ」
海に入ろうとしたら高い波でマットが揺れた。
「あ、」
「!」
咄嗟のことで反応が遅れて海へ落ちた。
運良くロープを掴むことができて海面に顔を出す。
咳き込んでから息を整える
(びっくりした・・・!)
すぐに周りを見るがお嬢様はいない。
(まさか)
息を吸い込み潜った。
パニックになってどんどん沈んでいく。
力を抜くと頭で分かっていてももがいてしまう。
息を止めるのも限界で口を開いてしまった。
(・・・陽)
目が覚めると焦っている陽。
「お嬢様!」
息を吸えば込み上げてきて海水を吐き出す。
「陽、」
「まだ起きないでください、司さんを呼んできます」
いうだけ言って陽は行ってしまった。
思い出そうとしても人が手を伸ばしてたことしか
でてこない。
(陽で間違いないんだろうけど・・・まぁいっか)
別荘までと道中で司さんと合流。
事情を話して、リーダーに連絡。
予定より早く船が迎えにきた。
「大袈裟だと思うんだけどな」
「大袈裟じゃありませんよ。
肺に水が残っていて時間差で呼吸困難になるかも
しれないんですから」
「そっか、・・・陽」
「なんですか」
「助けてくれてありがとう、それと
なんでそっち向いてるの?」
陽は口を手で覆っているように見える。
「なんでもありません。気にしないでください。
あと、・・・蒸し返すことになりますけど、
溺れていた間のこと、何か覚えてたりしますか?」
「なにも」
「そう、ですか」
(人命救助、人命救助、人命救助。
人工呼吸は人命救助だからノーカウント!)
じわじわと恥ずかしさが込み上げてくる。
本人が覚えてないのが救い。
でもほんの少し知らないことが残念だったりする。
病院で念のため俺も検査を受けたが俺もお嬢様も
問題なしだった。
ボードゲームをしたり流しそうめんをした。
「いつのまにこんなおもちゃ買ってたの?司」
説明書を見ながら、スライダーをセットする。
「2週間くらい前に。経費で買いました」
「経費になるの?」
「お嬢様の思い出のために買うものは全て経費です」
「ちょっと何言ってるかわかんない」
そうめんだけじゃつまらないからとトマトやお漬物
かまぼこが流れてくる。
(司/司さんが1番楽しそう)
3日目昨日の雨が嘘のように晴れたから再び海へ。
泳ぐ前に少しマットで日向ぼっこ。
「結構泳げるようになりましたね」
「でもまだ5mくらいだよ」
「動きはまだ鈍いですけどバタ足からここまで。
すごいです」
「ありがとう、陽のおかげだよ」
泳ごうと起き上がると司がいない。
「そういえば司は?」
「忘れ物したみたいで別荘に戻ると。
まぁすぐ戻ってきますよ」
海に入ろうとしたら高い波でマットが揺れた。
「あ、」
「!」
咄嗟のことで反応が遅れて海へ落ちた。
運良くロープを掴むことができて海面に顔を出す。
咳き込んでから息を整える
(びっくりした・・・!)
すぐに周りを見るがお嬢様はいない。
(まさか)
息を吸い込み潜った。
パニックになってどんどん沈んでいく。
力を抜くと頭で分かっていてももがいてしまう。
息を止めるのも限界で口を開いてしまった。
(・・・陽)
目が覚めると焦っている陽。
「お嬢様!」
息を吸えば込み上げてきて海水を吐き出す。
「陽、」
「まだ起きないでください、司さんを呼んできます」
いうだけ言って陽は行ってしまった。
思い出そうとしても人が手を伸ばしてたことしか
でてこない。
(陽で間違いないんだろうけど・・・まぁいっか)
別荘までと道中で司さんと合流。
事情を話して、リーダーに連絡。
予定より早く船が迎えにきた。
「大袈裟だと思うんだけどな」
「大袈裟じゃありませんよ。
肺に水が残っていて時間差で呼吸困難になるかも
しれないんですから」
「そっか、・・・陽」
「なんですか」
「助けてくれてありがとう、それと
なんでそっち向いてるの?」
陽は口を手で覆っているように見える。
「なんでもありません。気にしないでください。
あと、・・・蒸し返すことになりますけど、
溺れていた間のこと、何か覚えてたりしますか?」
「なにも」
「そう、ですか」
(人命救助、人命救助、人命救助。
人工呼吸は人命救助だからノーカウント!)
じわじわと恥ずかしさが込み上げてくる。
本人が覚えてないのが救い。
でもほんの少し知らないことが残念だったりする。
病院で念のため俺も検査を受けたが俺もお嬢様も
問題なしだった。