深夜の逃避行劇

Prologue いつかの記憶

「ぼくがもし男の子だったら結婚するなら君がいいな」

「わあ、そんな嬉しいこと言ってくれるの? じゃあ生まれ変わったら一緒になろうよ。」

「今のぼくの気持ちはどうしたらいいの?」

「私がぜーんぶ抱きしめてあげるー!」



そうして子どもみたいに笑いあっていたかった。



「ねえ、ぼくのこと忘れないでね、絶対!」



口からこぼれた、本音。本当は君に気づいてほしかったんだ。

ぼくがもうすぐ‪✕‬‪‪‪✕‬‪✕‬‪‪‪‪✕‬‪✕‬‪‪ことを。
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