初な彼女と絆される僕
そして口唇が重なる寸前。

「あ!」
パチッと、李依の目が開いた。

「え?李依?」

「勇剛さん、ちょっと待ってください!」
そう言って、水をごくごくと飲みだした。

「え?え?」

「あ、私今、デザートのアイス食べたので」

「は?だから、何?」
勇剛としては“キスを阻まれた”と言う気持ちで少しムッとして言った。

「あ、はい。
勇剛さん、甘い物嫌いですよね?
だから、キスしてアイスの味がしたら嫌かなって…」

「………」

「勇剛さん…?」

勇剛が俯き、李依が顔を覗き込む。
すると―――――――

「んんっ…!!」
李依に食らいつくように、口唇を奪った。

「ンンン…ゆ…ご…さ……苦し…!!」

「ダメ…口、離さないで…!」

「んんっ…は…ぁ……んぁ…」

「李依、ダメだよ」

「はぁ…へ?」
息か上がって、潤んだ目で見上げる李依。

「僕を煽るなんて、ダメ!」

「へ?そ、そんなこと…」

「でもね。
煽られた…!
可愛すぎて、なんだかむかついた!」

「え?
あ、ごめんなさい!ごめんなさい!」

「ほんとに悪いと思ってる?」

「はい!それはもう…!」

「じゃあ…好きなだけ、キス責めね?」

「え――――」

それからも勇剛によって、何度も狂おしいキス責めにあったのだった。

 
「―――――李依?なんで怒ってるの?」
レストランからの帰り。
勇剛のマンションに向かう途中。

なにやら、李依が怒っている。

「勇剛さん!キスし過ぎです!!」

「え?だって、李依が煽るから…」

「でも!し過ぎです!」

「………」
(わぁ…怒っても、可愛い/////)

「あーー!!
可愛いって言えば済むと思ったら、間違いですからね!!」

「え?
僕、声に出てた?」

「勇剛さん!!」

「は、はい!ごめんなさい!」


勇剛は、李依を見ながら噛みしめていた。


あぁきっと、ずっと僕は李依に翻弄されて、絆されて生きていくんだろうなぁ〜

と―――――――



「李依、大好きだよ!」

「え/////
はい!
私もです!!
勇剛さんが、大好きです!!」



まぁ僕も、翻弄して絆すけどね?(笑)








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