初な彼女と絆される僕
山西 勇剛という男
次の日の朝。

勇剛が朝食後コーヒーを飲んでいると、電話がかかってきた。
「―――――ん?李依?
…………もしもし?」

『あ!課長!
おはようございます!!』

「おはよう!
どうしたの?」

『―――――ごめんなさい!!』

「え?何が?」

『せっかく課長がメッセージくれたのに、私寝ちゃってて!
苦手って言ったのに、わざわざしてくれたんですよね!?』

「あ、いや、まぁ…ね(笑)」

『メッセージ、ありがとうございます!
嬉しかったです!』

本当に、素直で真っ直ぐな娘だ。

李依の声色を聞いていると、昨晩のモヤモヤが晴れた気がした。

「李依」
『はい!』

「一緒に、会社行かない?」
『え?』

「迎えに行く。
少しでも早く、李依に会いたい」

『………/////はい!/////』


李依のアパートのチャイムが鳴る。
パタパタと急いでインターフォンに出る。

「はい!」
『李依!おはよう!』

「おはようございます!すぐ出ますね!」

玄関を開けると、勇剛が微笑み立っていた。
「フフ…李依!」
「課長!」

「あ!
“勇剛!”だよ?」
「あ…勇剛さん//////」

「はい(笑)
さぁ、行こ?」
そう言って、手を差し出してきた勇剛。

「はい!
…………」
(ん?この手は……?
…………握手?
今日からよろしく的な?)

そう思った李依。
握手するように、勇剛の手を握った。

「………」

「………」

「………え?李依、これは……」

「え?握手じゃ…ないんです…か?」

「…………プッ…!!」
勇剛が噴き出し、笑い出した。

「え?え?」

「フフ…違うよ(笑)
手!繋ご?って意味だよ!(笑)」

「え……う、嘘!?
ご、ごめんなさい!!」

「フフ…ほんっと、ピュアだね!(笑)
可愛い/////」

「……/////
お、お恥ずかしい…//////」

「フフ…
さぁ、ほんと行こ?
遅れる!」

勇剛は、李依の手を握り引いた。
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