クールな御曹司は強気な彼女を逃さない
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「麗ちゃん!ドレス、どんな感じー?」
「チャ、チャックが無理だ!」
そう言って試着室のカーテンをガバッと開けた。
「どれ。後ろ向いて?閉めてあげる」
ジーっとファスナーが上がり、ピタっと身体にフィットした。
「完璧ね」
「結、ありがとう。忙しいのにわざわざ作ってくれたんでしょう?」
「何言ってんの麗ちゃん。
麗ちゃんに、服を着せたいから私デザイナーになったんだから、作るのは当たり前でしょう?」
「そ、そうだったの⁈」