クールな御曹司は強気な彼女を逃さない


すると麗は、窓の外の景色が目に入ったのか、窓側にスーっと泳いでいった。

「キレー」

なんて言って、長くて綺麗な脚を後ろに投げ出している。
かわいいケツが丸見えだ。
黙っておこう。
言ったら絶対またデカい声でわーわー言うに決まってる。
俺は見たいんだ。


まさか、今日、麗と再会できるとは思っていなかった。

塁と兄弟の盃?を交わしてから、なんとかすると言っておきながらも、海外出張が急遽入ったりとなんだかんだで何もできていなかった。

それに、麗個人の連絡先を交換していた訳ではなかったので、どうやって接触しようかと、考えていたところだった。

そして今日、日本に帰ってきて、たまたまあんな時間に帰れたのが、良かった。

向こうから、やってくるなんて。
運命だろ。もう。

俺は、麗とこうなった以上、もう離さない。
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