クールな御曹司は強気な彼女を逃さない
「初めましてですね?お飲み物はいかがいたしましょう。」

落ち着いた声で、マスターが聞く。


「ええ。ここへは初めて来たの。とても素敵なBARですね。何か、お任せで甘めのカクテルをお願いするわ」



「ありがとうございます。かしこまりました。」




そう言ってマスターは、カクテルを作りにカウンターの奥へ移動した。

カクテルが出てくるまで、店内をぐるっと見渡す。
夜景がとても綺麗。

今夜はこんな事もあろうかと、あの1時間の準備の中でちゃっかり、ドレスも持ってきていた。

ちょうど泊まるホテルのすぐ近くにこのホテルがあって、ネットで調べたらオススメのBARがヒットしたのだ。
< 19 / 281 >

この作品をシェア

pagetop