クールな御曹司は強気な彼女を逃さない

すると、意外にも純平は
子供の前に屈んで目線の高さを合わせた。


「芸能人ではないな。
俺は結婚したいんだけど、おねーちゃん恥ずかしがり屋さんで、まだできてないんだ」

なんて言ってニヤニヤ見てきた。

「おねーちゃん。おにーちゃんが、結婚したいって言ってるよ!!早くしてあげないと、私がお嫁さんになっちゃうよ?」

「だってよ。麗。ライバルできたぞ」
クスクス笑ってる。


「す!すみません!うちの子が。何か失礼な事してませんか?」

その子の親が、焦って謝ってきた。

「いや。大丈夫ですよ。迷子にならずに済んで良かったです。んじゃ、お嬢ちゃん、俺たちの事応援しててくれよ?」
そう言って、頭をポンとした。


わぁーっと、周りから声が聞こえて辺りを見回すと、私たちを中心に人が集まっていて、見られていた。


「純平!!めっちゃ目立ってる!!恥ずかしい!!早く行こう!!」
耳元に口を寄せて言った。

「そうだな。行くか」

そうして、飛行機に乗り込んだ。
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