クールな御曹司は強気な彼女を逃さない
21

21.


行き先はメキシコのカンクンだった。
そして、もちろん、ファーストクラス。


「私、ファーストクラス初めて乗った」

「そうなのか⁇」

「うん。すごいね!ありがとう純平!最高だよ!!」


「麗。声デカい」
クククと笑ってる。

あ、やばい。さすがに。
しまった。という顔をしていたら


「かわいいな」
なんて言って、頭を撫でてくる。

「メキシコも初めてだよ私」
ちょっとだけ、声を小さくした。


「楽しみだな、今のうちにたっぷり寝とけ」


「ね、寝れない。楽しみ過ぎて」


「おい。抱くぞ」
またバカな事言い出した。


「わかったって!!寝るってば!!」


クックック
また笑ってるよ。
まったく。
でも純平が楽しそうで私も嬉しくなった。
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