クールな御曹司は強気な彼女を逃さない

ラグーンに行く前に、どうせだったら途中にある遺跡も見て行こうと、予定に組込んだものの、落ち着かない。

麗に、断られたら、、なんて思いがよぎってソワソワしてしまう。

そんな自分を取り繕うためか、無意識にベラベラと俺の口は止まらない。

麗に喋りすぎと言われて、自分が必死になっていたのに気づかされた。

マヌケすぎて笑える。



そして、麗を驚かせたくてアイマスクをつける。

おお。騒いでる騒いでる。
これは、作戦成功だ。

麗は、俺に身を任せ、ゆっくりとした足取りでついてくる。


風呂場で子鹿のように脚を震わせていた姿と重なって、ついつい笑いそうになる。
笑うな。我慢だ。

短時間だが、ピンクラグーン一帯を貸し切ったお陰で、周囲には俺たち以外誰もいない。


ガイドに教えてもらった絶景のスポットに麗を1人で立たせた。

そして俺は、麗の少し後ろに立つ。
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