クールな御曹司は強気な彼女を逃さない
31.

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車に乗り、純平を見る。


純平は何も言わずに、まっすぐ前を見て運転していた。

こういう何も話さない時間も、不思議と全然気まずくない。

そして、窓の外を見ながら旅行を振り返った。


本当に夢みたいな時間だった。

プロポーズされた、、、

結婚、、するんだよね。


そっと、自分の左手を見る。

純平にもらった指輪がキラキラと輝いている。
デザインも私好みだ。
さすが純平。
キレイ、、、

純平は私を甘やかす。

そんな純平の前では、私の強気な性格も何の役にも立たない。
私が強がろうが、泣こうがわめこうが、大きな愛で包み込むんだ。


私は、純平に一体何をしてあげられるのだろうか。


私がしてあげられる事は、、

ただ一つ。

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