Dying music 〜音楽を染め上げろ〜
「目ぇ覚めた?」
コード…?
何でいるの。周りを見渡す。家、じゃない…。
「…どこ。」
「俺の家。あ、拉致ったわけじゃないよ?急にフラって倒れるもんだから仕方なく。」
コードの家?た、倒れたって何。…ダメだ。コードに会ったあとからの記憶が曖昧。気づいたらここ。もしかして運ばれた?
「………すみません。」
謝ることしかできない。何があったにしろ、迷惑かけたのに変わりはない。
「いいよ。あと、通知さっきからいっぱい来てる。ちゃんと連絡しなよ。」
スマホを確認するとお母さんと怜斗たちから大量のメッセージがきていた。
……申し訳ないけれど、今はメッセージ一つでも目に入れたくない。帰りたくもない。
「………連絡しない。」
小さな声でそう呟いた。
「は?」
コードは少し眉間にシワを寄せた。
「……今は…みんなの顔とか…見たくない。」
倒れて運ばれて毛布まで掛けてもらって。この期に及んでまだわがまま言うのかって。
でも、心にぽっかり穴が開いていて。このまま帰って孤独感に襲われたくない。
誰か、そばにいてほしい。そんなわがまま。
「……風邪ひくからまずはシャワー浴びてきな。服は貸してあげるから。」
「……本当に、ごめんなさい。」
「もう謝んな。今日、親がいなくてよかったよ。家に上げて居たらなんて言われていたか分かんない(笑)」