Dying music 〜音楽を染め上げろ〜
シャワーのおかげか、だんだんといつもの冷静さを取り戻してきた。
掴みかかって、お互い色々言い合って。ひどい暴言を吐いたことは覚えている。そこから「お前がCyanなんだろ」…か。
日付と時間、曲名が書かれた紙ってあのスケジュールリストしかないだろ。完全に僕のミス。やっぱり部屋に入れなきゃよかった。
それに、あの感じだと他の2人は知らなかったっぽいな。恭也だけが知っていて2人はあの場で初めて知った、ってところか。
…もう誰かに言ったかな。
来週には広まっちゃったりしているのかな。
みんなに笑われるかな。
せっかくここまでしたのに。
髪を乾かしてリビングに行くとコードが夕飯を作っていた。
「何か手伝う。」
「じゃあ飲み物用意して。冷蔵庫にお茶あるから。」
はいっとコップを渡される。準備しながら手際よく盛り付けるコードをじっと見た。
今メンタル死んでるからなのかな、コードがいつもより大人びて見えてしまう。
「何?今日はいつも以上にガキっぽいねw」
視線に気づいたコードが笑ってくる。…反論する元気はない。料理を運んで椅子に座る。パスタと色とりどりのサラダ。それからわかめスープ。
「召し上がれ。」
「………いただきます。」
無言でパスタを口に入れる。
ドレッシングたっぷりのサラダを頬張って、スープで流し込む。
おいしい。暖かい匂いに心がほっとする。
「スープ、しょっぱくない?」
「全然。おいしいです。」
「味付けミスったと思ったからさ。よかったわ。」
ちょこちょこ喋りながら食事を進める。
「…それで、何があったの?」
食べ終わったところでコードが聞いてきた。