Dying music 〜音楽を染め上げろ〜
先生が出て行ったあと涼は用紙を見つめて頭をかいた。
「バンド名~~~?どうすればいいんだ。」
バンド名なんか決め方分からん。みんなどうやって決めているんだ。
「名前の頭文字繋げる?」
「R2つとKとNでどんな単語ができるんだよ。」
怜斗の提案に突っ込む恭也。うーん、どうしたものか。これから使っていくんだから適当に考えるわけにもいかない。何かしら意味のある名前にしたい。
「願掛けとか、歌詞とかでもいいんじゃないか。」
歌詞、歌詞ねぇ~。
「あっ。」
涼が声を上げた。
「アミティエ……」
3人の頭に?マークが浮かぶ。
「ジュリー・コイルドって人知ってる?」
「名前は聞いたことあるけれど、曲は知らない。」
恭也が答える。
「アメリカの歌手なんだ。メッセージ性の高い曲が多いんだけれど。」
涼が曲を聞かせる。
「その中の曲の一つが『AMITIE』。フランス語で―
友情。
3人で涼の顔を見る。
「夏樹と友達になれた。この4人の音楽が結びついて新しい音ができている。みんなとはこれからも一緒に演奏したいから……どう?」
……しばらく沈黙が続いた後、
「フランス語で響きもかっこいいしいいと思う!」
「カッコつけすぎだけどいいんじゃない?」
「どストレートすぎw涼らしいなw」
夏樹と恭也がからかった。
「こ、こういうのはカッコつけてナンボだろっ!」
今更恥ずかしくなったのか、顔を赤らめて騒ぐ涼。
「でも、決まったね。」
AMITIE≪アミティエ≫