呪われた皇女の結婚~敵国に嫁がせていただきありがとうございます!~
 でも家族は、そんな私の前向きな気持ちを容赦なく打ち砕いてくる。

「敵国の皇女が、大事にされるわけがない」
「お前が持つ呪いの力で、敵国の王族たちを殺せ。そうすれば、国に戻してやる」

 ラドヴァンお兄様、皇帝であるお父様は、私のお礼の言葉を冗談だと思っている。
 むしろ、『国に戻してやる』が冗談ですよね?

「皇女として、立派に使命を果たすのですよ」

 厄介者がいなくなると知り、笑みを隠しきれない母。

 ――家族にとって、私は厄介者だった。

 私が生まれた日、皇宮に招かれた占い師は告げた。

『皇女が成長した暁には、帝国を滅ぼすでしょう!』

 予言者ではなく、占い師。
 占いって、ハズレることもありますよね?
 それなのに、占い師の言葉をあっさり信じたお父様。
 お父様は誕生したばかりの第一皇女(わたし)を殺すよう命じた。
 なにもできない赤ん坊である。
 命を奪うことなど、たやすいと誰もが思っていた。
 けれど、死んだのは私ではなく、処刑人たち。
 占い師は再び、お父様に告げた。

『これは呪いです。第一皇女は古き神に呪われておいでです!』

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