呪われた皇女の結婚~敵国に嫁がせていただきありがとうございます!~
  そして、神々の加護を受けるからか、ちょっと普通の感覚と違うところがある。
 ハヴェルを帝国のスパイと気づいていながら、庭師としての腕を優先し、雇ったのだから。
 しかも――

『俺たちが仲良く暮らしていると、報告してくれただろうか』

 気になるところは、そこしかなかったようで、後は特に興味を示していなかった。

 ――アレシュ様は余裕があって、そこが素敵なのですけどね!
 
 心の中で、こっそり惚気(のろけ)てしまった。

「シルヴィエ。ここにいたのか? 医療院の付属学院に、秋からの入学許可が出たぞ」
「アレシュ様!」

 アレシュ様が入学許可証を手に、薬草園に入ってきた。
 そして、ハヴェルがいることにも気づいた。

「ハヴェルもいるのなら、ちょうどよかった。頼みたいことがある。医療院の院長が、薬草の生育についての講義を頼みたいと言って、うるさくてな。引き受けてくれるか?」
「もちろんです」
「森番の件は聞いたか?」
「はい。シルヴィエ様からお聞きしました。ドルトルージェ王国のご厚意に感謝し、森番の役目をお引き受けしたいと思います」

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