呪われた皇女の結婚~敵国に嫁がせていただきありがとうございます!~
 アレシュ様は微笑みを浮かべ、うなずいた。
 ハヴェルは遅くなってしまったけど、幸せになろうと決めたのだ。
 私とアレシュ様を交互に見る。
 
「お二人の邪魔になってはいけませんから、これで自分は失礼いたします」 

 ハヴェルは深く頭を下げ、この場を離れた。
 私たちはハヴェルの背を見送り、それ以上、この件について語ることはしなかった。

「シルヴィエ。おめでとう」
「ありがとうございます」

 医療院に付属する学院への入学は難しい。
 国中の優秀な人間が集まり、筆記試験が行われる。
 春と秋の二回、入学時期があり、その試験を受けた。

「薬草師になるための勉強ができるなんて、夢みたいです」

 アレシュ様から許可証を両手で受けとり、抱き締めた。

「努力が実るって素晴らしいですね!」
「夜遅くまで頑張っていたからな」
「アレシュ様も国王になられるための勉強をなさっているでしょう? 私も遊んでいられません」

 表には出さないけれど、アレシュ様は公務をこなし、部屋では夜遅くまで勉強されている。
 きっとそれは、国王陛下夫妻、シュテファン様も同じ。
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