30歳まで✕✕だった私はどうやら魔法使いになったようです
「いやいや、今度ご飯でも行こう」
そう言ってもらえてようやく美加の心が和んだ。

チロルチョコだって、悪くはない。

だけど『ここにあったから、はいあげる』みたいなプレゼントじゃ少し寂しすぎる。
「それにしても、その調子じゃ午前中は使いものにならないね」

美加の手がずっと止まっているのを見て麻子が言う。
ごもっともだ。

それでも少しでも仕事をすすめるべく、美加は頭痛をこらえて画面に向き直ったのだった。
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