いつか貴方の隣を歩ける日まで。
春風が夏風に変わろうとしていた6月の頃。

私はいつも通り、友達と談笑をしながら階段を上る。

「風田先生がさぁ____」
「なんそれ笑やばすぎっ!」
「ガチおもろかった笑!」

いつもくだらない話で盛り上がる生活、私はこれ以上にない幸せに笑顔をがこぼれる。
2ヶ月前の私はきっと、想像もできてなかったような笑顔の毎日。

お弁当を食べながら、部活の話になった。

同じグループの明莉(あかり)紗来(さら)は検定取得を目的に簿記部に入ったらしく、部活の宿題と授業のレポートとで忙しく過ごしている。

「あ、てかさ瑠姫は部活入んないの?一緒入らん?」

「あー、私バイトはじめちゃったんだよね…、だから無理そう。ごめーんっ」

「あっ!そうなの?どこのバイトはじめたん?」

明莉がキラキラした瞳で見つめてくる。
あらほんと可愛い子だわ…

「居酒屋、母親の知り合いのところでバイトしてる」

「えっ、お酒作るん?」







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