魔女ごときが魔王様をダマせるはずがない

「『魔王様のお陰で病が治ったから、本物の第一王女が嫁ぎます』って言えばいいだけのことでしょ?」

「しかし、お前を魔王に嫁がせるなんて……」

「何か問題ある? よく考えてよ。お父様は、私のことはどうせ他国に嫁がせるつもりなんでしょう? それなら、魔王と姻戚になるほうがもっとメリットあるわよ。他国はうちに手を出せなくなるし、上手くいけば魔王には対価を払わずにお願いをきいてもらい放題になるかも。だからお願い!」

 国王は天井を仰ぎ見て、声を絞り出した。

「……わかったよ」

「お父様なら分かってくれると思った!」

 ラーシュが計画していた通りに事が運ぼうとしている。

 このまま放っておけば、労力をかけずに第一王女に嫁いできてもらえる。

 しかし、ソフィーとイーダを振り回しただけでは飽き足らず、さらには魔王を手のひらの上で転がせるとでも思っているかのような口ぶり……
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