パーフェクトブルー -甘くて眩しいきみの色-
すべてのことから解放された頃には、時間は深夜になっていた。
もう体もくたくたで、今にも倒れそうだ。
ぶつけた脇腹がまだ痛む。
私の精神はぎりぎりのところで正気を保っていた。
警察を出た後、BARの皆と合流して解散することになった。
どうやら、美しい彼も今日は帰っていいということになったそうだ。
あの男がどうなったのかはわからない。
「1人で帰れる」と言ったのに彼がそれを許してくれず、そしてそのまま、『orchid』のオーナーの人の車に乗って…
朦朧とした意識の中、気がつくと美しい彼の家にいた。
その間、彼はずっと私のことを支えてくれた。
そんなに大事に扱わなくても、大丈夫なのに。
準備室にいた時の凍りついた空気はもうなくて、いつもの優しい彼に戻っているようだった。
「ただいま」
彼の家は古い家で、玄関を通ると奥から腰の曲がったおばあさんが出迎えてくれた。
優しそうににこりと微笑むと、そのままお風呂に案内され、着替えなど必要なもの全てを与えてくれた。