真名子さんの名(字)活

今日のシフトは日勤。
出勤時間は8時30分。通勤時間は車で7分。朝は6時57分に起きてテレビの占いを見るのがルーティン。

卵焼き作って、ブロッコリー茹でて昨日の晩御飯の残りのムネ肉の甘辛炒めをお弁当箱に詰めて、白米にはゆかりを混ぜた。
そりゃね?私も独り暮らし歴なかなかのもんで、自炊っつぅものもなんかしちゃったりしちゃったりして?



「も、本山ちゃん!?お弁当白米のみにおかずは納豆だけ!?斬新過ぎねぇかい?!」

「今日は納豆の気分だったので。」

うちの施設は職員が多いので、休憩室が二つある。たまたま本山ちゃんと休憩時間がかぶってアイコンタクトで今日はこっち?みたいな流れで、この座布団で何十人の尻を守ったかわからない古い座布団が置いてある和室の休憩室で、本山ちゃんのお弁当見てビックリする。

いやぁ確かにぶっちゃけ腹に入れば同じなんですよ。私だってカップラーメンの時もあればこうやって彩り気にする弁当の時もあるわけですよ。

いや、納豆だけかい!!潔し!





「てことで次の婚活イベントはお料理でございま~すパフパフ。」

「イ、イェ~イ?え?料理?」

「テル君が前回のゲロ真名子見てもう協力したくないって言うもんだから私が探してみました。」

「おいっそこに旦那いるだろ!自分の口で言えや!」

「………。」

相変わらずの仕事帰りのホルモン宅。前回ホルモン旦那が私の吐瀉物をゴム手袋を履いて処理したのがよっぽど立腹したのか、こちらに中指立てて口も聞いてくれない。上等だコルラァ。マジでごめんて。

「なんか前と同じでソフトな感じなんだけど、今回年齢は35歳までで、料理は出来ても出来なくても良いんだって。ホラ真名子、料理スキル悪くないじゃん?だからちょっと今回は良い所見せられたらいいかなって。」

「ほぉ~?年齢制限は少しガチ感ありますな?んでいつ?」

「明日。」



ホルモン!!えっとね!!私ね?知らないかもしれないけど凄いシフト制。シフトって知ってる?シフトって。肉屋にはないかなシフト制。あ!家族経営だから無いかな?無いのかな!?
ホルモンの職場、お父さんお母さんWith祖父~ホルモンを添えてみたいな人数しか居ないからわかんないか!?

「急だから無理だろ、結婚。」

口を開いたかと思ったらまさかのdis。明日の予定じゃなくてまさかの未来予想拒否してきた。
人様の旦那じゃなかったら警察に駆け込む所だわ。今なら私の中指も出番だと思う。

ていうか舐めないで?
私の明日の勤務は夜勤。

SO!夜勤!!仮眠はこの際明日出会うかもしれない未来の旦那の為に我慢しようと思う。





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