あの日の約束を、聖なる夜に。



「俺、あの時のことずーっと思い出すんだ」

「ん?」

「俺が水入ろうとした日、」

「・・・そうなんだ」



右から手が伸びてきて、膝の上にある手を握られる



「大きくなっても、好きって言ってくれるんでしょ?」

「・・・ふざけてんの?」

「ふざけてないよ、約束したもん」

「約束、」

「おれ、あけみのことが好き」

「・・ちゃかしてる?」

「おれ、もう高校生だからな」

「わかってるよ、同い年だもん」



「おれ、お前のことが好き。
 あけみも好きって、変わってない?」



「・・・かわってない、今も・・ずっと」



「じゃー好きって言って!」

「なんでよ」

「約束でしょ!
 もう一生遊べなくなるよ?!」



「はぁ、もう
 ・・・宏斗のこと、好きだよ」



「おれも、大好き!」



「あ!ちょっと、もう、苦しいってば」



すごく近くに居たのに、もっと私との距離を詰めた宏斗はぎゅっと抱きしめてきた



「やっと、言えた。ずっと寂しかったんだよ
 もう離れないでね」



小さく一つうなずき、しばらくそのままでいた
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