あの日の約束を、聖なる夜に。



「ねぇ、何買ったの」

「んー、っとね俺はこれ」



そういって手に持っていた袋から取り出したのは、細長い箱



「開けていいの?」

「うん、開けてみて」

「わっ、ネックレス?」

「そう、あけみこういうの好きそうだなと思って
 付き合い始めた記念日」

「断られたらどうするつもりだったの?笑」

「えー、断らないと思ってたもん」



そんなことを平気な顔して言うから

恥ずかしくなって少しうつむく



「あけみは何買ったの?」

「これ、開けて?」

「あ!マフラーだ!ほしいと思ってた
 なんで分かるの?」

「だてに17年も幼なじみしてないんで」



そういうと宏斗は少し笑ってまた私に抱きつく



「ちょっとー、もうー!」

「ほんとに大好き、ずっと一緒にいてね??」

「わかったわかった、ずっといるってば」



そういえば満足気に笑いまた私の手を引いて歩き出す

ぎゅっと手を握り返すと少しだけびっくりした顔をして、また笑った
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