クールな御曹司は強気な彼女を逃さない〜続編〜
「おい。純平。こっち来い。陽平も聞いとけ」
親父に呼ばれた。

「どうした?」
仕事の話か?
親父の元へ近づく。

「お前。麗ちゃんを何が何でも守れよ。
俺たちみたいな男の嫁は、やっかみだのなんだのって大変なんだ。

女には、いつでも安心して、笑っててもらえ。
変なプライドなんか捨てるんだ。
いいな?

好きな女ひとりくらい、守り抜けずに、何が男だ。
男に生まれた以上、それが使命だと思え」


親父の久しぶりに見た本気の目に
グッときた。


「ああ。任せとけ。麗は俺が守る。
それでも俺だけではどうしても無理な時は、親父も陽平もその時は助けてほしい。頼む」

そう言って、頭を下げた。


「ああ。もちろんだ。それでいい。純平。

いい男になったな」


親父は、フッと目を細めた。
陽平も、笑顔で頷いていた。
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