夕暮れリリィ
「私も結構そういうところがあるからなんとなくわかるんだけど」


うんうん。


「もしかしたらさ、メイナの想いってちょっと重いんじゃない…?」




…………。



………………………。



…おもい……?




ちょっと待って。


いったん、思考停止。



今のあたしの頭の中はまっさらな新品の真新しいキャンパスよりも真っ白。




あたしの想いが…?




ぽかーんとばかみたいに口を開いて硬直する。



「あのっ、ほらさ、人によってとらえ方が違うかもだけど、そう思う人もいるのかなって……ってメイナ!??」




…アタシノオモイハオモイ……?




「おーーいっ、メイナ〜〜!戻ってきてー!!ごめん、私が悪かったっ。メイナーーー!」



ミルちゃんが一生懸命あたしを呼び戻そうとするけど、その声でさえどこか遠くに感じられたのだった。

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