はじめては誕生日のあと
3、甘すぎて眠れない夜
部屋に入ると私は驚愕した。
広いスペースにソファとテーブルがあり、窓からは綺麗な夜景が見える。
だけど問題は、夜景を目の前にして大きなキングサイズのベッドがひとつあるだけ。
「セミスイートだから狭いんだけど、当日予約だから我慢して」
碧はさらりとそんなことを言った。
いや、問題はそこじゃない。
「ベッドひとつしかない!」
「当たり前だろ。おまえ一応俺の婚約者だからな」
何か言い返したい、けど碧は変なことしないって言ってたし、大丈夫だよね?
「せっかく綺麗にしてるからこのまま寝る?」
ふわっと背後から抱きしめられた。
私は窓に映る自分の姿を見て恥ずかしくなった。
碧がぴったりくっついてる。
背が高いから私のことまるごと包み込んでいるみたい。
「何も、しないって……」
「ああ。おまえが嫌がることはしない」
「じゃあ、なんで、抱きついて……」
「柚葉が綺麗だから」
どくんっと鼓動が高鳴った。
綺麗なんて……そんなの、言われたことない。
どくんどくんと胸の鼓動が高鳴っていく。
体の奥から熱がわきあがってくるような感覚。
やだ。なんで、ドキドキが止まらない。
広いスペースにソファとテーブルがあり、窓からは綺麗な夜景が見える。
だけど問題は、夜景を目の前にして大きなキングサイズのベッドがひとつあるだけ。
「セミスイートだから狭いんだけど、当日予約だから我慢して」
碧はさらりとそんなことを言った。
いや、問題はそこじゃない。
「ベッドひとつしかない!」
「当たり前だろ。おまえ一応俺の婚約者だからな」
何か言い返したい、けど碧は変なことしないって言ってたし、大丈夫だよね?
「せっかく綺麗にしてるからこのまま寝る?」
ふわっと背後から抱きしめられた。
私は窓に映る自分の姿を見て恥ずかしくなった。
碧がぴったりくっついてる。
背が高いから私のことまるごと包み込んでいるみたい。
「何も、しないって……」
「ああ。おまえが嫌がることはしない」
「じゃあ、なんで、抱きついて……」
「柚葉が綺麗だから」
どくんっと鼓動が高鳴った。
綺麗なんて……そんなの、言われたことない。
どくんどくんと胸の鼓動が高鳴っていく。
体の奥から熱がわきあがってくるような感覚。
やだ。なんで、ドキドキが止まらない。