あなたの子ですよ~王太子に捨てられた聖女は、彼の子を産んだ~
「ダメだね、こいつ。愛する奥さんが作ったものを、無意識に全部って。あれだよね、奥さんを空気かなんかだと思っているタイプだよね」
「その話もやめろ。いいからもったいぶらずにさっきの話の続きを話せ」
「続き? はて、なんだっけかな」
「だから、ローレムバの魔術師は誰に頼まれて、ウリヤナの弟に洗脳魔法をかけたんだ?」
ランベルトは口の中のクッキーをゆっくりと咀嚼している。それから、カップの残りのお茶を一気に飲み干し、おかわりをロイに要求する。
「まぁ。あれだな。ローレムバの魔術師といっても、そんな表立っているような奴らじゃないよな。つまり、金のためならなんでもする、悪いやつ。そういうやつに金を積むことができる人間。むしろ、そういった者たちと繋がりがもてる人間。となれば、限られてくるんじゃないのか?」
「権力があって、金がある人間……」
「そして、カール子爵家に執着している人間だ。むしろ、ウリヤナか?」
レナートは眉間に深くしわを刻んだ。だからまた、目が線になる。
「俺もイングラムの多くの人物は知らないが、それでも心当たりは一人いる」
「てことは、そいつだろうな。……ローレムバの魔術師を使ったのは、お前の子の父親だ」
「……なぜ?」
尋ねるレナートの声は掠れていた。驚きのあまり、声にもならない。
「そんなの、私の知るところではない。私はただ、事実を伝えただけ。まぁ、『暗』が掴んできた情報だからね。間違いはないと思うが?」
「その話もやめろ。いいからもったいぶらずにさっきの話の続きを話せ」
「続き? はて、なんだっけかな」
「だから、ローレムバの魔術師は誰に頼まれて、ウリヤナの弟に洗脳魔法をかけたんだ?」
ランベルトは口の中のクッキーをゆっくりと咀嚼している。それから、カップの残りのお茶を一気に飲み干し、おかわりをロイに要求する。
「まぁ。あれだな。ローレムバの魔術師といっても、そんな表立っているような奴らじゃないよな。つまり、金のためならなんでもする、悪いやつ。そういうやつに金を積むことができる人間。むしろ、そういった者たちと繋がりがもてる人間。となれば、限られてくるんじゃないのか?」
「権力があって、金がある人間……」
「そして、カール子爵家に執着している人間だ。むしろ、ウリヤナか?」
レナートは眉間に深くしわを刻んだ。だからまた、目が線になる。
「俺もイングラムの多くの人物は知らないが、それでも心当たりは一人いる」
「てことは、そいつだろうな。……ローレムバの魔術師を使ったのは、お前の子の父親だ」
「……なぜ?」
尋ねるレナートの声は掠れていた。驚きのあまり、声にもならない。
「そんなの、私の知るところではない。私はただ、事実を伝えただけ。まぁ、『暗』が掴んできた情報だからね。間違いはないと思うが?」