あなたの子ですよ~王太子に捨てられた聖女は、彼の子を産んだ~
「私たちは片づけをしてまいりますので。何かありましたら、すぐにお呼びください」
お産に立ち合った者たちは、レナートにそう声をかけて部屋をでていった。それが彼女らなりの気の遣い方なのだろう。
その背を見送ったウリヤナがそっと口を開く。
「レナート……ありがとう。私とこの子を受け入れてくれて……」
「言っただろう? 俺の国では血の繋がりよりも、魔力の繋がりを重視する。例えこの子が、俺の血を引いていないとしても、俺がずっと魔力を注ぎ続けていた。だから、この子は俺の子なんだ」
レナートは細い目をさらに細くして、産まれたばかりの赤ん坊を見つめた。しばらくそうしたあと、ウリヤナに向かって優しく微笑む。
彼女はぱっと碧眼を見開いたかと思うと、はらはらと涙をこぼし始める。
「ありがとう……」
それが心からの言葉であると伝わってくる。
「見てみろ。この子の髪は、俺と同じ黒色だ」
生まれたばかりの赤ん坊であるのに、その頭にはしっかりと髪の毛が生えていた。その色はレナートと同じ黒色。
「それも、あなたの魔力のせい?」
「そうだ。俺の魔力に馴染んだからだな」
レナートが、右手の人さし指で赤ん坊の拳をつんつんとつつく。赤ん坊の拳はぱっと緩み、レナートの人さし指をぐっと握りしめた。
「名前を決めなければならないな」
「そうね。レナートにお任せしてもいいかしら?」
「光栄だな。だが、二人で考えよう」
お産に立ち合った者たちは、レナートにそう声をかけて部屋をでていった。それが彼女らなりの気の遣い方なのだろう。
その背を見送ったウリヤナがそっと口を開く。
「レナート……ありがとう。私とこの子を受け入れてくれて……」
「言っただろう? 俺の国では血の繋がりよりも、魔力の繋がりを重視する。例えこの子が、俺の血を引いていないとしても、俺がずっと魔力を注ぎ続けていた。だから、この子は俺の子なんだ」
レナートは細い目をさらに細くして、産まれたばかりの赤ん坊を見つめた。しばらくそうしたあと、ウリヤナに向かって優しく微笑む。
彼女はぱっと碧眼を見開いたかと思うと、はらはらと涙をこぼし始める。
「ありがとう……」
それが心からの言葉であると伝わってくる。
「見てみろ。この子の髪は、俺と同じ黒色だ」
生まれたばかりの赤ん坊であるのに、その頭にはしっかりと髪の毛が生えていた。その色はレナートと同じ黒色。
「それも、あなたの魔力のせい?」
「そうだ。俺の魔力に馴染んだからだな」
レナートが、右手の人さし指で赤ん坊の拳をつんつんとつつく。赤ん坊の拳はぱっと緩み、レナートの人さし指をぐっと握りしめた。
「名前を決めなければならないな」
「そうね。レナートにお任せしてもいいかしら?」
「光栄だな。だが、二人で考えよう」