溺愛執事は貧乏お嬢様を守り抜く
そういえば、放課後彼が迎えにきてからあまり目を合わせられないし、口数も少なかったかも。


プロポーズって言葉の重さに押しつぶされそうになりながらなんとか平静をたもっていたからかな。


高校1年生の私にとっては、結婚なんてまだまだ遠い話だと思っていたのに。


もしも、これがお父様達も知っていてもう決まったお話なんだとしたら、おとなしく受け入れるしかない。


だけど、父からはなんの連絡もないから余計に戸惑ってる。


もしかしたら、紫音は何か知ってたりするんだろうか。


「やっぱり代わります」


ぼんやりしていたら、持っていたスポンジを素早く取られてしまった。


「え、でも」


「まだ、他にも俺に言いたいことがあるんですよね?
後でゆっくり伺いますので、部屋に戻っていてください」


「あ、うん、そうなんだ。実は」


「わかりました。ここを片付けたらお伺いします」

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