溺愛執事は貧乏お嬢様を守り抜く
お嬢様と執事の関係は壊さないように気をつけながら、いい方法をさがそう。


エクスクルーシブ科のお嬢様達はいづれみんな親が最良と決めた相手と結婚する。


家を守るための政略結婚だけど特殊な世界に生きる人達にとってはごく普通のことなんだろう。


若葉お嬢様だって当然そうすることが正しいと思っているし、そこになんの疑いも不満もなさそうだ。


それがお嬢様とひいては如月家の旦那様や奥様の幸せに繋がるなら、俺は従わなくてはいけない。


たとえ、どんな相手だろうが本心では認めたくない。


でも、今この状況で自分の感情なんて優先してる場合じゃないよな。


ただ、今は彼女のそばに居て出来る限り守ってあげたい。


彼女が幸せになるその日まで。


俺は執事としての責務を果たすつもりだ。


そのために、彼女への想いは一生、この胸の中に閉じ込めておく。
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