冴えないモブ先生の正体はS級王子様!?
休憩時間だけじゃ全然足りなくて、お互いに何度も求めた。

先生に触れられるたびに乱されていく。

果てたあとの先生は優しくて、私の熱が冷めるまで、ずっとよしよしってしてくれてた。

「そう…せんせ」

「嫌いなのに名前なんか呼んで期待させんの?」

「ちがうもん!気になっちゃうのが怖かったの」

「え?」

「授業はつまんないし、教科書丸写しでチョークの無駄遣いだって思うし、なに喋ってんのか全然聞こえないし、人気ないのは本当だけど!」

「お前なぁ…」

奏せんせいの指先ばっかり目で追ってた。
ほんとの自分隠してて、寂しそうな目も知ってた。

「私、嫌な子だったから、勉強で償いたいの。ちゃんといい点数取って、本当は素敵な先生なんだって証明してみせるから!」

「ふーん?それは楽しみだな」
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