半径3cm未満に(2)
今すぐに消え入りたいのが声になって現れてしまった。
「でもこのままだとまた風邪ひいちゃうよね…。
一旦髪だけ拭くから動けるまでシャワー体にあてて寒くないようにしようか」
そう言って先生は少し短めのタオルを取って髪を拭いてくれる。
私の背中に当たっていた冷たい風は先生の体で遮らた。
「…ごめんなさい……ごめんなさい…ごめんなさい…」
「だから謝ることじゃないって。
むしろこっちが勝手に入ってごめんなさいでしょ。」
違う。
違うでしょ先生。
貴方は私のために来てくれたんでしょ。