【完】クズな彼の危険すぎる偏愛から逃げられない

「どうなの~?」


つんつんとわき腹をつついてくる瑛麻ちゃん。


うまいもなにも、比較対象がないからわからない。

だってわたしのファーストキスの相手は藍くんだし、後にも先にも藍くんとしかキスしてない。


でもキスされるたび、とろとろにさせられちゃうし……。


「うまい……と思う」


真っ赤になりながらごにょごにょと答えれば、「きゃー!!」と瑛麻ちゃんが嬉しそうにはしゃぐ。


それから授業が始めるチャイムが鳴るまで、瑛麻ちゃんの質問攻撃はやむことがなかった。



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