The previous night of the world revolution8~F.D.~
嘘はついていませんよ。

腹違いだろうと何だろうと、カミーリア家の血を引いているなら、メリーディアは家族の一人である。

妾の子云々は、婿養子である俺には関係のない話だ。

「…あなたは、本当に変わってるわ」

「はい?」

「私のことを家族だなんて…。これまで、誰もそんなこと言わなかったのに…」

「…」

…何?ヘビーな話始まる感じですか?

「私は父の…先代カミーリア家当主の、愛妾の子なのよ。穢らわしい妾の子なのよ」

「何が穢らわしいんですか?生まれがどうであろうと、メリーディアさんはメリーディアさんじゃないですか」

ルーチェスを侮辱するつもりか?

彼も不義の子だけど、誰よりも立派に王太子やってましたよ。

誰の種と卵で生まれたかなんて、俺にとってはどうでも良い。

そんなこと気にする奴は、『青薔薇連合会』の中には一人もいませんよ。

「俺にとっては、大切な姉であり、家族です。そのことに変わりはありませんよ」

俺が笑顔でそう言うと、メリーディアはじっと俺を見つめていた。

「一緒にお出掛けしましょう。マリーフィアさんと、メリーディアさんと俺と…。皆で行けば、きっと楽しいですよ」

「…そうね、ありがとう…。考えておくわ」

聞きました?今の台詞。

少し前だったら、あなたと出掛けるなんてとんでもない、とにべもなく却下されていただろう。

いやぁ。進歩しましたね。

「はい、そうしてください。それじゃあ、お休みなさい。メリーディアさん」

「…えぇ。お休み」

メリーディアは、薄く微笑んでそう答えた。

俺相手にとうとう笑顔を見せるようになりましたね。実に素晴らしい進歩ですよ、これは。

と言っても、俺はこれから夜のフィーバータイムなので、お休みしませんけど。

あっちの女のご機嫌を取り、こっちの女のご機嫌も取り、本命のルルシーとカラオケデートもする。

いやはや。人気者は大変ですよ。
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