The previous night of the world revolution8~F.D.~
「まさか、私達に復讐されるなんて思ってもなかった?」

見下ろす側だと思っていた私達に、まさか見下されるとは思ってなかったでしょうね。

思う存分知ると良い。

お前が踏みにじってきた人間にも、ちゃんと意志があるのだと。

意志があり、尊厳があり、復讐する力があるのだということを。

「…何とか言ったらどう?」

無言を貫いていれば、私の怒りが収まるとでも思ったら…。

…しかし。

「…え?」

充分にソファに近寄って、その時に違和感に気づいた。

ソファに寝そべっているのは、黒いコートで身体を隠し、手足を拘束されて血を垂れ流している、ルレイア・ティシェリー。

…の、はずだった。

私は、残された方の手で、黒いコートを取り去った。

その下から現れたのは、あの男…では、なかった。

「…っ!?」

のっぺらぼうの、血糊をつけただけのマネキンだった。
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